投稿者:しな子

建築家と家を建てたい人をつなぐ【株式会社ハウス・ブリッジ】 谷小枝さんにインタビュー!<前編>

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家の購入は「人生で1番大きな買い物」とも言われ、人生の中でも大きなイベントの1つでしょう。

最近では、ルームシェアや賃貸が当たり前になっていますが、それでもやっぱり「夢のマイホーム」という言葉があるように、自分だけの家を持つことは多くの人の憧れです。

 

今回インタビューしてきたのは株式会社ハウス・ブリッジ代表取締役 谷小枝(たに・さえ)さん。

 

家は、家族が住む、帰るところ。買うことができる“環境”。

だからこそ、建築家と理想の家を建てることを諦めないでほしい!谷さんはおっしゃいます。

 

とは言っても、「建築家によってデザインされた家に住む」なんて私には手の届かないモノ…

そう思っていませんか?

 

谷さんの「家づくりへの想い」と、ハウス・ブリッジを利用することで建てられる「理想の家」を知れば、あなたの“家を買う”ことへのイメージは変わること間違いナシです!

 

 

工程を分けることで“対等”な家づくりが実現します。

 

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しな子
しな子
本日はよろしくお願いします!早速ですが、ハウス・ブリッジとはどのようなことを行っている会社なのでしょうか?
家とお客様を“つなぐ”役目をしている会社です。ハウス・ブリッジ自体が家の設計や施工をするわけではありません。私たちは、お客様が「どのくらいの予算で、どんな家を、どんな土地に建てたいのか」などをヒアリングし、予算内で希望通りにするにはどうしたらいいのかを専門家に相談します。家づくりのサポートをするようなイメージですね。
谷さん
谷さん
しな子
しな子
名前通り、ハウス・ブリッジは家とお客様の架け橋のような存在なんですね。具体的には、どんな専門家と相談をするのですか?
家が建つまでには様々な工程があります。資金計画を立てて、土地を探して、住宅ローンを組んで、建築家を選んで、施工会社を選んで…。ハウス・ブリッジでは、その工程を1つ1つ分けて行うので専門家との相談が必要になります。例えば、ファイナンシャルプランナー、司法書士、土地家屋調査士、設計士、建築家、施工会社、もちろん銀行の方もそうですね。
谷さん
谷さん
お客様のほとんどが初めて家を建てるという方ばかりなので、家づくりの知識はありません。その中で業者に言われるがまま進めていくと、予算内に収まらなくなります。だから、「どこにどれだけのお金をかけるか」を相談して専門家と進めていく。ご本人が払う大きなお金なので予算配分はしっかりとご理解いただくべきことですしね。
谷さん
谷さん

 

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しな子
しな子
たしかに、「家を建てたい」と思っても、どこに行くべきなのか、普通は分からないですね。まずは、聞いたことがあるようなハウスメーカーに問い合わせるという方が多いのではないでしょうか?
そうなんです。多くの方が、最初はハウスメーカーや工務店などの業者に行くのが普通だと思っています。そういった業者は、家づくりの工程をパッケージ化してくれるので一見効率的に見えますが、それじゃ“素人対プロ”になってしまって対等な家づくりはできません。業者に言われるがまま進めることになってしまうんです。だから、ハウス・ブリッジでは1つ1つの工程をわけて「今どの段階なのか」をクリアにしていくことで、対等な家づくりができるようにしています。
谷さん
谷さん
例えば土地を買うにしても「公表されている価格でしか買えない」と多くの人が思っていますが、そんなことないんですよ。土地の欠点やマイナス面を考慮して値交渉をすることもできます。1つずつ工程をわけることで、個別に交渉することも可能になるので、総額として安くなる傾向にあります。
谷さん
谷さん
しな子
しな子
ハウス・ブリッジが1つずつ工程をわけてくれることで、お客さんも安心して家づくりを進めることが出来て、総額として安くなることもある…ということですね!
今まで70件ほどの家づくりをさせていただきましたが、統計をとると、1件につき平均、元の値段から100万円以上の減額ができています。ただ、「私が値交渉して安くします!」というよりかは、妥当な値段で進められているのかを第3者の私がきちんと確認することで、お客様に安心して家づくりを進めてもらう、ということを大事にしています。
谷さん
谷さん
土地が100万円以上安くなったとして、その減額分を建物自体にかけることができたら、驚くほど家のデザインを良くすることができます。設備をワンランク上のものにしたり、素材にこだわったりできるんです。削れるところのお金を削って、ちゃんと建物にお金をかけてあげることで、理想の家づくりは可能になりますし、そのサポートを全力でさせていただいています。
谷さん
谷さん

 

「建築家との家づくり」を夢で終わらせてほしくない。

 

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しな子
しな子
ハウス・ブリッジを利用して家づくりをする1番のメリットは何でしょうか?
なんといっても建築家との家づくりができることです。逆に質問ですが、しな子さんは「建築家がデザインした家」ときくと、どんなイメージがありますか?
谷さん
谷さん
しな子
しな子
すごくオシャレで、住みやすくって、ドラマに出てくる家…みたいな(笑)でもやっぱり“高嶺の花”というか、「限られたお金持ちの人しか建てられない」というイメージがありますね。
そうですよね!皆さんそんなイメージを持っているんです。でも実際は全くそんなことありません。実際にうちのお客様も、ほぼ建売と変わらないくらいの予算で「建築家がデザインした家」を建てています。「予算を最大限に生かして建築家といっしょに家づくりができる」というのはハウス・ブリッジを利用する1番の魅力だと思います。
谷さん
谷さん
建築家がデザインした家って、すっっっごくステキなんです!やっぱり普通の家とは違う。好みか好みじゃないかは別として、見たら「うわぁ~!」って感動します。建築家の設計が入るってそういうことなんです。
谷さん
谷さん

 

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しな子
しな子
私も、建築家がデザインした家に住むことには憧れがあります!お客様には、家を設計してもらう建築家をどうやって決めていただくのですか?

 

うちでは、『設計コンペ』というものを開催して決めています。ハウス・ブリッジが厳選した登録建築家(現在78名)の中で、お客様の理想に合いそうな建築家を5名選び、デザインした家のプレゼンをしてもらいます。そのプレゼンを受けたあとに、お客様ご本人に「どの先生にデザインを頼むか」を選んで頂きます。プレゼンの内容もそうですけど、建築家と相性が合うかも大事ですしね。
谷さん
谷さん

 

しな子
しな子
建築家が家をデザインして説明してくれるなんて…そんな体験なかなかできないですよね!「こんな贅沢なプレゼン受けていいの!?」って勿体なくて選べなくなっちゃいそうです(笑)。
実際に先生のプレゼンを受けると、すごくワクワクして楽しいと思いますよ。家づくりには、土地探しや住宅ローンなどの大変なこともいっぱいあるんですけど、設計コンペをしたときや、実際に建った家を見たときには「谷さんに頼んで良かった!」と言っていただけることが多いです。苦労した分感動は大きいので、そんな家づくりを楽しんでいただきたいですね。
谷さん
谷さん
建築家との家づくりと聞くと、「うちにはムリ!」と思って諦めてる方も多いですが、本当は実現するものなんです。だからこそ夢で終わらせてほしくない。人生で1番大きい買い物ですから、妥協してもらいたくないんです。
谷さん
谷さん

 

家を建てたことで、奥様がおどろくほど明るくなったんです。

 

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しな子
しな子
では、お仕事の中で1番の思い出や達成感のあったエピソードを教えてください。
色々な苦労がありながらも、実際に家が完成して喜んでいただけたときはやっぱり嬉しいですよね。あるご家族は、お子さんが3人おられて、ご主人もお仕事を辞めたところだったので金銭的にも余裕がなくて、はじめは奥様も「うちに家づくりなんて、できっこない」とおっしゃっていました。それでも、なんとか予算以内で収まるように削れるところは削って、実際に家が建ったときは、本当に喜んでいただけました。
谷さん
谷さん
しな子
しな子
具体的にはどういった工夫をして予算内に収まるようにしたんですか?
最初は土地探しをしたんですけど、なかなかイイ土地に巡り合えなかったんです。それもあって、最終的には中古の家を買ってリノベーションすることにしました。
谷さん
谷さん
しな子
しな子
なるほど。リノベーションだったら予算も抑えられそうですね。でも、リノベーションでは、元の建物の造りがあるせいで自由に家づくりができないような気がしますが…。
そんなこともないんですよ。今はフルリノベーションでほとんど新築のような家が建ちます。
このご家族は「駐車場のある家に住みたい!」とのことだったので、一階の和室を全部抜いて駐車場をつくりました。そして暗かった2階にも全面開口の大きな窓をつくってキレイな景色が見れるようにしました。
谷さん
谷さん

 

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①3つ部屋が並んでいた2階を一つ空間にしてLDKにリノベーション

 

駐車場のところは和室を柱ごと抜いて補強して造りましたが、逆に、部屋の1つは元にあった柱を思い切ってそのままにしています。壁をつくれば部屋にはなりますが、まだお子さんも小さいので今は収納できるスペースとしてこのまま置いておくことにしたんです。
これはこれで意外とオシャレでしょ(笑)。
谷さん
谷さん

 

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②1階の和室をなくして補強し駐車場に ③耐震を考え、抜けない柱があるところは利用してスケルトン収納に

 

部屋をつくらずに、廊下に洗面所を設置することで空間を無駄なく利用しています。そして、家の前には大きな公園があったので、部屋におおきな窓をつけて緑がみえるようにしました。
谷さん
谷さん

 

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④2階からの窓が小さく見えなかった全面の公園が良く見えるように大きな窓に変更してベランダを設置 

⑤5人家族で混む洗面所は細長い大型洗面台を設置

 

しな子
しな子
こうやって周りの家と並んでるのを見ると、普通の家とは違うのがよく分かりますね!まさか中古の家をリノベーションしたとは思えないです。

 

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「どこを削ってどこにお金をかけるか」メリハリをつけて、きちんと話し合って実現しました。
実は土地も値引き交渉して200万円ほど安くすることに成功したんです(笑)。
家具などもいっしょに造ってもらったので、安く手に入る材料でつくったりして工夫はしましたね。
谷さん
谷さん
しな子
しな子
ご家族もきっと、こんなに素敵な家が実際に建つとは想像してなかったと思います。実際に家をみたときは、どんな反応でしたか?
すごく喜んでいただけましたよ。「本当に(こんな素敵な家が)建ったんだ!」と驚かれていました(笑)。私が何より嬉しかったのは奥様に変化があったこと。出会ったときは、おとなしくて物静かな印象だったんですけど、家が建つ頃には髪をショートカットにバッサリ切って明るく活発になられて。「お母さんが明るいって素敵だな~、家って本当に大事なんだな~」って改めて感じました。すごく嬉しかったですし、やりがいを感じましたね。
谷さん
谷さん

 

土地を買ってから建物を建てる…そんな普通の家づくりが今はできない。

 

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しな子
しな子
では、逆に大変だった出来事や、教訓となった出来事がございましたら教えてください。
いっぱいあるんですけど(笑)。先の見通しが見えないことがこの仕事の大変なところですね。
順番通りにしようとすると、土地を買って、そこに建物を建てますよね。
コレって当たり前だと思うかもしれませんが、普通はできないんです。
土地のためのお金を借りるには、そこに建てる建物の計画が立っていなければいけないので、銀行に行っても、建物の計画書や図面、工務店との契約書を出すように言われてしまいます。
谷さん
谷さん
しな子
しな子
土地だけでローンを組むことってできないんですね。初めて家を建てるときに、自分だけで見通しなんて絶対に分からないし…。土地と建物がセットになって売られている「建売」の家だったら一気に解決する問題なので、普通の人は「じゃあ、建売でいっか~」とか「建売しか無理かな~」となってしまうきっかけかもしれませんね。
そうですよね。ここが一番面倒なところなんです。うちでは家づくりの工程を順番にしていくので、私が見通しを立てて、図面なども用意して、銀行の担当者と話してローンの審査を通していくことになります。私もこの道は長いので見通し通りに進めていけることが多いのですが、お客様の要望に合わせていくと最初の計画と全然違うことになることもあります。そうなると、「銀行に出している図面の面積と変わるので、計画と違う」ということで、通っていたローンが破棄されそうになったこともあって、すごく焦りました。
谷さん
谷さん
しな子
しな子
長年の経験を積んでおられる谷さんでも見通しを立てるのが難しいことがあるんですね。
結局、そこのローンの審査は無事に通ったんですか?
最終的には、なんとか通りました。一時は「(ローンが)通らなかったらどうしよう!」と
思って眠れなかった時期もありましたけどね(笑)。家づくりには何かとイレギュラーなことが色々あるんです。 先に見通しを立てて、それに沿いながらお客様の要望を聞いていかなければならないので、お客様に「どんな家に住みたいか」を十分にヒアリングしながら、頭でいろいろ計算していますね(笑)。たくさんの家づくりに係らないと、なかなかできないことだと思います。
谷さん
谷さん
しな子
しな子
土地を買ってから、建物を建てる…当たり前の流れだと思っていましたが、そんなに大変なことだったんですね。まとまったお金が無ければ、住宅ローンを組むしかないですし、土地だけでローンが通らないとなると大変ですよね。

 

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「土地を買ってから、建物を建てる」これって普通の家づくりですよね。でも、今は普通じゃない家づくりが一般的になってしまってるんです。土地と建物をセットでローンを組むのが当たり前になっているので、土地だけでローンを組みたいとなると、銀行も自行の住宅ローンの事しか知らないので、他行の事は限られたごく一部の方しか詳しく知りません。当の銀行よりも私の方が詳しいくらいです(笑)。
谷さん
谷さん
しな子
しな子
では、もし私が土地を買ってローンを組みたいと思っても、自分だけで審査を通すのは、なかなか難しいのでしょうか?
絶対に出来ないとは言いませんが、とても難しいです。というのも、私も元々は建築家との家づくりに憧れてた1人なんですよ。ネットで調べたり、実際に建築家さんのところに行ったり、とにかく色々研究し尽くしました。でもやっぱり自分1人では難しかったんです。それが今の仕事をするきっかけになってるんですけどね。
谷さん
谷さん

 

・・・後半】へつづく

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しな子

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社会人2年目の23歳。保険・年金・資産運用などの金融知識については、まったくの初心者。“経済的に自立したカッコいい女性”になるために、金融リテラシーについて勉強中!

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