商品先物取引のおおきな特徴の1つ、「少額で大きなリターンが狙える！」について解説します。

商品先物取引は株や債券などの現物取引と比較して、リスクの高い取引です。しかし、その分リターンも大きくなるので、それは商品先物取引の大きな魅力の１つです。

しな子

「商品先物取引は怖い！」というイメージがある人もいるかと思います。
でもちょっと勇気を出して、商品先物取引の魅力について学んでみましょう！

実際の利益はいくら？

例えば1ヵ月前の東京商品取引所の金価格が5000円で、現在5100円に値上がりをしたとしましょう。

しな子

そうそう！差金決済でこの差額の100円が利益になるんだよね！！

値上がり前に金を買っていたならば、単純に考えると差額の100円が、投資家の利益ですよね。

しかし、そんな単純な話ではないんです。

実は金価格の場合、この5000円、5100円という価格は、1グラム当たりの価格なんです。

金先物市場で取引できる量は、1000グラム（1キロ）単位と決まっており、これを取引単位と呼びます。この取引単位は『枚』という単位で数えられます。

つまり、1枚＝1000グラム　2枚＝2000グラム　ということです。

東京商品取引所で金を買う場合、1枚から買うことができます。

金価格5000円のときに金で商品先物取引をするということは、総取引額は500万円になるのです！

では話を戻して、金を1枚買った場合で考えてみましょう。

もし、東京商品取引所の金価格が5000円から5100円に値上がりしたときの利益は…

このように、たった100円の値上がりで10万円の利益になります。

投資に必要な資金は？

しな子

総取引額が500万円になるって…
いきなり500万円なんて大金は用意できないよ～！！

大丈夫です！商品先物取引は、1枚の金を買うのに500万円の資金が必要というわけではありません。

金の先物取引では、

✓取引の担保として預託する「取引証拠金」

✓商品先物取引業者に支払う「仲介手数料」

の２つが取引をするのに必要な資金となります。

次に、このお金について説明します。

取引証拠金

最低限必要となる「取引証拠金」の額は日本商品清算機構が定めています。この取引証拠金の額を「プライス・スキャン・レンジ（PSR）」と呼びます。投資家は取引証拠金を先物取引の口座に預けておく必要があります。ただし、取引を仲介する商品先物取引業者によって、必要な取引証拠金の額は異なりますので注意が必要です。

このブログを書いている3月6日時点での当社の主な商品の証拠金額は以下の通りです。

この証拠金はおよそ半月に一度、変更があります。

最新の証拠金はコチラをご参照ください！

この証拠金は1枚当たりに必要な額となります。

今回の例であれば、金(標準)を1枚購入したので、最低でも11万4千円の証拠金が必要となります。

手数料

もう1つ必要な資金が商品先物取引業者に支払う、仲介手数料です。

この手数料も取引をする商品先物取引業者によって異なります。

今回は仲介手数料が1000円の場合を想定します。

少額で大きなリターンが狙えるってこういうこと！

しな子

今回のように金を1枚で買う場合を考えてみましょう！

分かりやすくまとめると…

自己資金が11万5千円で500万円分の取引ができる…これが商品先物取引のもつおおきな特徴

「レバレッジ効果」と呼ばれるものです！

レバレッジとは日本語で『てこ』のことです。

総取引額と自己資金を比較すると、約44倍ものレバレッジ効果があることがわかります。

しな子

なるほど！少額で大きな利益が狙えるってそういうことなんだ！

今回は金の取引を例に上げましたが、商品によって取引単位は異なります。

また、取引業者によって証拠金や手数料も異なります。

そのため、すべての取引で必ずしもレバレッジが大きくなるというわけではありません。

ただ、ここまで大きなレバレッジ取引をすることができるのは、商品先物取引の大きな特徴であり、面白さでもあるのです！！

まとめ

しな子

「少ない資金で大きなリターンが狙える」とは裏返せば
「損失もそのぶん大きくなる」ということ。
そのことだけは忘れてはなりません！！

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総務部 ： 株式会社さくらインベスト

社会人2年目の23歳。保険・年金・資産運用などの金融知識については、まったくの初心者。“経済的に自立したカッコいい女性”になるために、金融リテラシーについて勉強中！

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