投稿者:しな子

「株ってなに?」を今更聞けない人のための株講座【株式投資1時間目】

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「株式投資」とはなにか?投資をしている方の中でも、完璧に理解できているという方は意外と少ないかもしれません。「株式投資」をしたことがない方には、もっと遠い話に感じますよね。実は、私もその1人なのです…。

 

しな子
しな子
社会人2年目のワタシには、投資にあてるお金なんてないし…。
「株で失敗したら人生終了!」なんてこともあるんじゃ…?
株式は投資だから、もちろんリスクはあります。
でも「株式投資」にはデメリットしかない!なんてことはないんです!
やまもとFP先生
やまもとFP先生
しな子
しな子
「投資」といえば「株」ってイメージがありますけど、
正直「株」が何なのかも正確には理解できていません。
まずは、「株式投資」そのものについて、きちんと知ることが大事です。
そうすれば、怖いイメージも少しはなくなるかもしれませんね!
やまもとFP先生
やまもとFP先生

 

株式投資そのものについて理解することは、のちのち「株の選び方」にも影響していきます。

スーパーで野菜を買うときに、チラシだけをみて野菜を選ぶか、その野菜がどこでどうやって育ったのか知ったうえで野菜を選ぶかで全然違いますよね。

まずは、「株ってなんぞや?」というところから一緒にみていきましょう!

 

こんな方にオススメ

「株式投資」に怖いイメージがある…

「株」って何なのかそもそも分からない!

「株」を買ったら何ができるの?

 

株ってなに?

 

しなこさんは「株式会社さくらインベスト」の社員ですよね。
「株式会社」ってなんなのか分かりますか?
やまもとFP先生
やまもとFP先生
しな子
しな子
なんとな~くイメージはつきますが正確に答えようとすると難しい…。

 

世界で初めての「株式会社」はオランダの貿易会社の「オランダ東インド会社」だといわれています。

当時のヨーロッパはインドやアジアから食品を航海によって運んでいました。主にアジアやインドからは香辛料、ヨーロッパからは金や銀を、航海でやりとりしていたんです。

 

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航海には荒波や悪天候、海賊の襲撃、疫病の感染などの様々なリスクがありました。一説によると海に向かった船5隻のうち、1隻しか成功しなかったともいわれています。

当時、コショウなどの香辛料は肉の保存に用いられていました。ヨーロッパにはこの保存技術がなかったため、冬を越せない家畜はその都度殺して食べるしかありません。そのため、肉の保存に有効な香辛料はとても貴重であり、多くの貿易会社が、金銀を積んで命からがら航海を行っていたのです。

 

ここで1つの問題が生まれます…。このような貿易会社の数が増えてしまったんです。

そうなると、貿易会社同士で価格競争が起こり、コショウなどの香辛料の価格は下がります。どんどんと香辛料の価値が下がっていったんです。

 

しな子
しな子
香辛料の価値が下がると、航海に向かう人は儲からなくなるんじゃないですか?
その通りです!儲からないとなると、命の危険を冒してまで航海する人はいなくなります…。
やまもとFP先生
やまもとFP先生
しな子
しな子
航海する人がいなくなると、香辛料が手に入らなくてお肉などの保存も出来なくなってしまいますよね。
とっても困りますよね!そこで、考えた解決策が
「ぜーんぶまとめて、1つの大きな貿易会社にしちゃおう!」という案です。
やまもとFP先生
やまもとFP先生

 

たくさんあった貿易会社を1つにすることで競争相手がいなくなります。そのため、香辛料の価格は上げても問題ありません。ただ、1つ1つはもともと違う会社だったので、それぞれの会社が出資した金額の比率によって、儲かったお金を分配したのです。

このカタチこそが、世界で初めての「株式会社」です。

「オランダ東インド会社」は出資して得た株式に応じて利益が貰えるという仕組みを初めてつくったのです。

 

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「たくさん株をもっている人のほうが、たくさん貿易で得た利益をもらえる」ということですね。

この「オランダ東インド会社」では、1つ1つの株がもともとは小さな会社であったのです。

つまり、「株」は会社そのものとも言えますね。これが現代にも続く「株式会社」の先駆けです。

 

実質的には「しなこさんが株を買う」=「しなこさんが会社のオーナーとなる」
とも言えるかもしれませんね!
やまもとFP先生
やまもとFP先生

 

株を買ったら何ができるの?

 

しな子
しな子
もしワタシが株を買って会社のオーナーになると、何ができるようになるんですか?
会社のオーナー(株主)になると、様々な権利が得られます。
主な3つの権利をみていきましょう!
やまもとFP先生
やまもとFP先生

 

議決権

 

議決権とは、株主総会に参加して票を入れることができる権利のことです。

「株を買って株主になる」ということは、実質的には「会社のオーナーになる」ということですから、会社経営を決める権利があります。しかし、株をもつオーナーはたくさんいますよね。

そのため、「議決権」を持つことになります。“話し合いに参加して決める”権利です。

この話し合いを「株主総会」といいます。

 

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この「株主総会」では、会社に対する影響力は保有する株数に比例して大きくなります。

大株主と呼ばれる、たくさんの株を保有している人は「拒否権」を得ることができます。拒否権とは、株主総会での決議を阻止することができる権利です。

ただ、ミニ株など「議決権」がもらえない株もあるので注意が必要です。

 

 

剰余金分配請求権

 

剰余金分配請求権とは、企業の利益の分配である配当を受け取ることができる権利のことです。

剰余金ときくと、“余ったお金”と思うかもしれませんが、“利益”のことです。

剰余金(利益)を分配することを請求できる権利=剰余金分配請求権 なのです。

そして、この分配されたお金のことを「配当金」といいます。

 

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残余財産分配請求権

 

残余財産分配請求権とは、企業が解散する際に、負債を返済し、なお財産が余る場合、株主はその持ち株数に応じて残った財産の分配を受けることができるという権利のことです。

会社がつぶれた場合に、もし負債よりも資産が多く残っていたら、「その残った資産はオーナーのものですよ」ということですね。オーナーである株主で分配することができる権利です。

 

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しかし、負債の方が多かった場合は株主への分配金はありません。

 

「株の売り買い」というのは、この3つの権利を
売ったり買ったりしている!とも言うことができます。
やまもとFP先生
やまもとFP先生
しな子
しな子
なるほど!多くの投資家たちは、この権利が欲しくて株を買っているんですか?
会社自体の価値が上がれば、この3つの権利の価値も大きくなります
優良企業で、上場していて、今後ずっと残っていく…そんな会社のこの権利
の価値は上がっていきますよね!
やまもとFP先生
やまもとFP先生
しな子
しな子
だから、今後業績が伸びていきそうな会社の株をみつけて
権利を売り買いしているわけですね!

 

まとめ

 

もともと「株式会社」とは、“たくさんの小さな会社を1つにまとめた”ものです。その時に出資した割合に応じて、権利を付与していました。その権利の主な3つが、議決権、剰余金分配請求権、残余財産分配請求権です。これが株の正体です。この権利を売ったり買ったりしているのです。

 

しな子
しな子
「株」とは会社そのものであり、私たちが株を買うことは
会社の1部を買っているようなものなんですね!
「株」についての理解は深まったようですね。
次回は早速、本題の「株式投資」について学んでいきましょう!
やまもとFP先生
やまもとFP先生

 

 

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しな子

総務部株式会社さくらインベスト
社会人2年目の23歳。保険・年金・資産運用などの金融知識については、まったくの初心者。“経済的に自立したカッコいい女性”になるために、金融リテラシーについて勉強中!

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